子宮頸がんの死亡率は近年低下しているものの、進行または再発例の治療選択肢は限られており、予後は不良である。そうした中、今年(2025年)3月にがん化学療法後に増悪した進行または再発の子宮頸がんを適応として抗悪性腫瘍薬/組織因子標的抗体微小管阻害薬複合体チソツマブ べドチン(商品名テブダック点滴静注用40mg)が承認を取得した。製造販売元のジェンマブが、6月5日に東京都でメディアセミナーを開催。国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科科長の米盛勧氏は、「同薬は、今回の適応症ではファーストインクラスの抗体薬物複合体(ADC)であり、登場の意義は大きい」と述べた(関連記事「チソツマブ べドチン、がん化学療法後増悪の進行/再発子宮頸がんの単独治療で承認」)。