下部直腸がんに対する経肛門的局所切除は、肛門機能を温存しQOLの低下が少ないとされる術式である。山形県立中央病院外科医長の佐藤圭佑氏、大腸外科チーム長の須藤剛氏ら氏らは、同科で経肛門的局所切除の適応を取り決めて施行している。同氏は「直腸がんに対する経肛門的局所切除に適した患者を選んだ上で、必要に応じて行う追加治療は有用となりうる」と述べ、追加治療を要した例を具体例などを紹介した。(本記事は第102回大腸癌研究会の発表を基に構成)