好酸球性中耳炎の一般的な治療は局所ステロイドや集約的治療だが、近年、生物学的製剤の有用性が報告されている。地域医療振興協会東京北医療センター耳鼻咽喉科科長の菊地さおり氏は、気管支喘息および好酸球性副鼻腔炎の治療目的で抗IL-5抗体メポリズマブまたは抗IL-4/13受容体抗体デュピルマブを投与した好酸球性中耳炎患者を対象に、投与1年時の有効性を評価。その結果、生物学的製剤非投与の対照群と比べ、メポリズマブ群とデュピルマブ群でいずれも中耳炎の重症度が有意に改善したと第126回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(5月27~30日)で報告した。