身体活動の少なさは2型糖尿病患者におけるアルブミン尿や慢性腎臓病(CKD)のリスクと関連するとされるが、既報の多くは自己申告データに基づくものであり、診断初期の患者を対象に客観的指標で検討した前向き研究は限られていた。デンマーク・Odense University HospitalのThomas Norlén氏らは、2型糖尿病の新規診断例を対象に加速度計を用いて身体活動を評価し、その後のアルブミン尿の出現および進展との関連を4年間にわたり追跡。その結果、ベースラインにおける中〜高強度の身体活動(MVPA)量が多いほどアルブミン尿の有病率と新規発症率が低かったとJ Diabetes Complications(2025; 39: 109065)に報告した。(関連記事「CKD診断の尿アルブミン測定、非糖尿病でも高い費用対効果」)