近年、業務負担や訴訟リスクの大きさから若手医師の「外科離れ」が叫ばれている。しかし、診療科別に2014年と2022年の医師数変化率を見ると、外科の-3.8%に対し、循環器内科は-6.9%と減少幅が大きい。こうした事態を憂慮する日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)は、特にインターベンション施行医を「絶滅危惧種」と位置付け、学会を上げて専門医の確保・増加に向けた議論を重ねている。NTT東日本関東病院(東京都)循環器内科主任医長/冠動脈カテーテル治療部門長/心臓病集中治療室(CCU)室長の割澤高行氏は、CVIT会員69人を対象としたアンケート結果について第33回同学会(CVIT2025、7月17~19日)で報告。「若手医師にインターベンション施行医の魅力を伝える上で、『熱意』が有効と回答した割合は約80%に上った」と発表した。(関連記事「急性心筋梗塞の死亡率上昇は医療体制『崩壊』の予兆」)