不成功例から学ぶ血栓吸引デバイスの有用性と限界

血栓の性状によっては効果が限定的

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 慢性下肢閉塞性動脈疾患(LEAD)などに見られる器質化血栓病変は、抗凝固薬などの抗血栓薬の効果が乏しく血管前処置に難渋するケースが少なくない。機械的血栓切除デバイスの有用性が報告されているが、日本では未承認のため、血栓吸引デバイスなどが用いられるのが現状だ。カレス記念病院(札幌市)循環器内科部長の丹通直氏は、第33回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT2025、7月17~19日)で器質化血栓病変に対する血管前処置に血栓吸引デバイスを使用した自験例(不成功例を含む)を報告。「血栓吸引デバイスは手技成功率の改善が期待できる半面、血栓の性状によっては効果が限定的だ」と発表した。(関連記事「残存する血栓に抗凝固薬+フットポンプが有用」)

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