今年(2025年)6月、ヒト型抗CD38モノクローナル抗体ダラツムマブとボルヒアルロニダーゼ アルファ配合の皮下投与製剤(商品名ダラキューロ配合皮下注、以下、ダラツムマブ)とボルテゾミブ、レナリドミド、デキサメタゾンの併用療法(DVRd療法)が自家造血幹細胞移植(ASCT)の適応・非適応にかかわらず、未治療の多発性骨髄腫(MM)に対し添付文書改訂を行った。製造販売元のヤンセンファーマは8月1日、東京都で記者説明会を開催。日本赤十字社医療センター(東京都)骨髄腫アミロイドーシスセンター顧問の鈴木憲史氏、京都府立医科大学大学院血液内科学教授の黒田純也氏が登壇し、4剤併用療法がもたらすベネフィットや今後期待できる点などについて解説した。ASCT適応例へのDVRd療法による推定無増悪生存(PFS)の中央値は17.1年と推定されるという。(関連記事「初発の多発性骨髄腫に4剤併用、新時代へ」)。