中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関、中医協)は6日、製薬大手エーザイなどが開発したアルツハイマー病による認知症の治療薬「レカネマブ」(商品名・レケンビ)について、値下げを了承した。費用対効果が低いとの評価に基づいたもので、1瓶500ミリグラムの薬価は、11月1日から現行より15%減の9万7277円になる。 レカネマブは、患者の脳内に蓄積する異常なタンパク質を取り除く点が革新的で、病気の進行を遅らせる効果が期待されている。高額または市場規模の大きな医薬品には費用対効果を調べて薬価を調整する仕組みがあり、レカネマブも対象となった。7月の中医協では「既存の治療法と比べた費用対効果が低い」との分析結果が示された。 (2025年8月6日 時事メディカル)