慢性腎臓病(CKD)の進行や合併症に対してはガイドラインに基づく予防戦略が存在するが、臨床現場でどの程度実施されているかは明らかでない。オーストラリア・The George Institute for Global HealthのDaniel B. Ketema氏らは、この点を明らかにするためシステマチックレビューとメタ解析を実施。その結果、CKD患者における血圧や推算糸球体濾過量(eGFR)の測定率は高い一方、尿アルブミン測定の実施率は約半数にとどまるなど、診療の質には大きなばらつきがあることが分かったとBMJ Open(2025; 15: e102044)に報告した。(関連記事「CKD患者の家族歴聴取、10のコツを伝授」)