褥瘡との鑑別を要する皮膚潰瘍はさまざまある。明治国際医療大学臨床医学講座教授の中西健史氏は、鑑別を妨げる意外な盲点について、第27回日本褥瘡学会(8月29~30日)で解説した。医師は塗布した亜鉛華軟膏を落とす際に看護師に任せ、病室を退出しがちだが、落とす際の剪断力が肛門周囲に生じた亀裂を悪化させていたケースなどを紹介。同氏は、病変の背後にある状況に対応する必要性を指摘した。