新型コロナワクチン、引き続き接種意義あり

米退役軍人省大規模データに基づく最新知見

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症度は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の度重なる変異と、反復感染やワクチン接種に伴う集団免疫の獲得により、低下傾向にある。こうした状況を受け、SARS-CoV-2ワクチンを毎年接種する意義についての不確実性が高まっている。厚生労働省によると、日本におけるワクチン接種率は22%程度と低迷し、米国でも約20%とインフルエンザワクチン接種率(42%)の半分程度にとどまる。米退役軍人省(VA)St. Louisヘルスケアシステム研究開発部臨床疫学センターのMiao Cai氏らは、大規模医療データベースを用いたコホート研究を実施。SARS-CoV-2ワクチンの接種は、集団免疫が上昇した現状でもなお有意な保護効果をもたらし、引き続き接種には意義があるとの結果をN Engl J Med2025年10月8日オンライン版)に報告した。(関連記事「2025年度の新型コロナワクチン接種、3学会が見解」)

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