日本では、急性心不全患者に対する利尿薬静注後の随時尿検査における尿中ナトリウム濃度(UNa)を指標とした治療戦略の有用性は確立されていない。春日井市民病院(愛知県)循環器内科主任部長の小栗光俊氏は、急性非代償性心不全(ADHF)におけるUNaに基づく治療戦略の有用性を前向きに検討。「UNaに基づく治療戦略は実臨床で実装可能であり、初期対応ではうっ血の早期改善が鍵となる」と第73回日本心臓病学会(9月19~21日)で報告した。(関連記事「心不全GL、HFpEF治療の推奨にSGLT2阻害薬とMRA」)