プラセボ(偽薬)であることを被験者に明示した上で投与するオープンラベルプラセボ(OLP)は、多様な疾患、特に急性および慢性疼痛において臨床的に意義のある改善が報告されている(関連記事「オープンラベルプラセボで腰痛にベネフィット」)。ドイツ・University Hospital EssenのJulian Kleine-Borgmann氏らは、片頭痛患者を対象に通常治療へのOLPの上乗せ効果を検証する並行群間ランダム化比較試験(RCT)を実施。片頭痛日数、疼痛強度、レスキュー薬使用日数などに両群で差はなかったものの、通常治療単独の対照群と比べOLP群ではQOLおよび疼痛関連障害度が有意に改善し、全体的な改善度が高かったとJAMA Netw Open(2025; 8: e2535739)に報告した。