閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は小児の数パーセントに見られ、心血管合併症を含む重大な併存疾患を伴う場合が多い。スペイン・Hospital Universitario de GuadalajaraのOlga Mediano氏らは、OSAの病態生理に即した新たな指標「低酸素負荷(HB)」を用いて、OSA疑い児190例を対象とした非ランダム化比較試験Kidsの二次解析を実施。その結果、「HB高値例ほど夜間の拡張期血圧(DBP)が高く、夜間血圧降下幅が10%未満のnon-dipperパターン(NDP)との有意な関連が認められた。HBはOSA児における心血管リスクマーカーとなりうる」とJAMA Netw Open(2025; 8: e2538744)に報告した。(関連記事「軽度睡眠呼吸障害児に扁桃摘出術は益か」)