緑内障は、白内障の併存疾患として最も頻度が高い。そのため、白内障手術における眼内レンズ(IOL)の選択に際しては、緑内障の重症度や術後の視機能への影響を考慮する必要がある。近年では、乱視矯正(トーリック)や多焦点、焦点深度拡張型(EDOF)など付加機能のあるプレミアムIOLが登場しており、緑内障患者への選択をめぐっては議論がある。東京歯科大学水道橋病院眼科科長・准教授の太田友香氏は第79回日本臨床眼科学会(10月9~12日)で、自験例を交え緑内障眼に対するIOL選択について発表した。(関連記事「日常診療に潜む、緑内障リスクとは」)