重症筋無力症(MG)は症状分布により眼筋型と全身型に大別されるが、いずれも初期症状は眼症状の頻度が高いため、初発例が最初に眼科を受診するケースが少なくない。他方、2022年に改訂された『重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022』(以下、2022年版GL)では、眼筋型MG治療におけるステロイドの扱いが従来から大きく変化した。北里大学眼科学教室診療講師の龍井苑子氏は、第79回日本臨床眼科学会(10月9~12日)で、眼筋型MGを見逃さないための診断ポイントおよび最新の治療戦略について発表した。(関連記事「重症筋無力症、新GLの改訂ポイント」「ロザノリキシズマブ、重症筋無力症の至適症例は?」)