虚血性脳卒中患者における神経学的症状のみを 呈する急性大動脈解離の鑑別にD-ダイマーが有用

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 周術期心筋傷害(Periprocedural myocardial injury;PMI)は,心筋バイオマーカー値の上昇により診断され,経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の転帰を悪化させる要因になる。その対策が検討されており,冠動脈プラークの性状評価によりPMIを予測することがまず重要と考えられている。横須賀共済病院(神奈川県横須賀市)循環器センター内科副部長の木村茂樹氏らは,待機的PCIを受けた安定狭心症患者連続193例を後方視的に検討した結果から,PCI前の血管内超音波(IVUS)と光干渉断層法(OCT)による冠動脈プラーク性状評価が,PMIの予測に有用であることをCirc J(2015; 79: 1944-1953)に報告。エコー輝度が減衰するIVUS所見(echo-attenuated plaque;EA),OCTで同定された菲薄化線維性被膜(thin-cap fibro­atheroma;OCT-TCFA)がそれぞれPMI発症と有意に関連しており,この2つの検査法を併用することでPMI予測能が向上するという。


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