食後血糖値を予測するプログラム 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:食後の血糖値が正確に予測できたら・・・ 食事摂取に伴う血糖上昇は,その多くが糖質摂取によって規定されるものの,蛋白質や脂質摂取の影響も受けており,その個体のインスリン分泌能力によって,血糖を上昇させることもあれば,させない(糖質摂取による血糖上昇を軽減させる)こともある(関連記事)。しかし,その正確な予測ができれば,適切なインスリン投与が可能となり,低血糖リスクの少ない高血糖の改善を実現することができよう。 このたび,イスラエル・テルアビブ大学のグループが,標準食摂取下で実施した持続血糖モニタ―(CGM)の測定値,腸内フローラといったさまざまなデータを基に,個人ごとに食事摂取による血糖上昇の予測プログラムを作成し,Cell (2015; 163: 1079-1094)に報告した。 それによると,食後の血糖上昇は,食事内容だけでなく,BMI,HbA1c,年齢,空腹時血糖(FPG),腸内フローラなどで規定されていたが,その予測プログラムを用いた食事指導は,なんと,熟練した管理栄養士が食事記録とCGMデータを用いて行った食事指導と同じ治療効果をもたらしていた。"患者に寄り添う"という古典的な医療スタイルが,最先端の研究結果から導かれる医療と同じだったということが興味深く,ご紹介したい。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×