カロリー制限食の有効性と限界 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:カロリー制限食の科学的な吟味が必要な状況にある わが国においては糖尿病治療食といえばカロリー制限食であり,日本糖尿病学会の「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」においても「糖尿病治療ガイド」においても,標準体重に身体活動係数を乗じて求めたカロリーに制限することが(コンセンサスのレベルで)推奨されている。 一方,アカゲザルにおいて確認されていたカロリー制限による心血管イベント予防効果(Science 2009;325:201-204)が,ヒトにおいては確認されず(N Engl J Med 2013;369:145-154),アカゲザルにおいても示唆されていた筋骨格系への負の作用(AGE 2012;34:1133-1143)が,ヒトにおいても確認されてしまい(Diabetes Care 2014;37:2822-2829),カロリー制限の有効性と安全性についての科学的な吟味が必要な状況にあると私は感じている。 そんな中,カロリー制限食の有効性と限界を示すようなデータが英国のニューキャッスル大学のグループから英国糖尿病学会の機関誌Diabet Med(2015;32:1149-1155),米国糖尿病学会の機関紙Diabetes Care(2016年3月21日オンライン版)に相次いで報告された。今後の糖尿病食事療法の在り方をめぐる議論に重要なデータであると考えるので,ご紹介したい。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×