「インクレチン薬で初」はなぜ達成されたのか LEADER試験を考察する 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:インクレチン関連薬は心血管イベント抑制効果を示せていなかった わが国で2009年12月に登場したインクレチン関連薬は、糖尿病治療の光景を一変させた。インスリン分泌能の低い東アジア人(Diabetes Care 2013;36:1789-1796)にとって、単独での低血糖が考えにくいインスリン分泌促進系薬剤であるDPP-4阻害薬は、理論的に理想的だったからである。 空腹時血糖値を下げ過ぎることなく、食後高血糖を是正できるというその血糖プロファイルは、心血管イベントの予防効果に対しても大いなる期待を持たせた。しかし、これまで報告されたDPP-4阻害薬の心血管アウトカム試験は、いずれもその予防効果を示さなかった(SAVOR-TIMI53:N Engl J Med 2013;369:1317-1326, EXAMINE:N Engl J Med 2013;369:1327-1335, TECOS:N Engl J Med 2015;373:232-242)。そして、GLP-1受容体作動薬もやはり、心血管イベントの抑制効果を示さなかった(ELIXA:N Engl J Med 2015;373:2247-2257)。 しかし、GLP-1受容体作動薬リラグルチドについての心血管アウトカム試験LEADER※の結果が、今年の第78回米国糖尿病学会(ADA2016、6月10~14日)において報告され、同日、N Engl J Medにリリースされた(2016年6月13日オンライン版)。昨年の第51回欧州糖尿病学会(EASD2016、9月14~18日)におけるEMPA-REG OUTCOME試験(N Engl J Med 2015;373:2117-2128)と並び、歴史に残る研究と考え、さっそくご紹介したい。 ※ Liraglutide Effect and Action in Diabetes Evaluation of cardiovascular outcome Results 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×