薬剤師のための褥瘡薬物療法/治癒期間短縮とコスト削減に貢献しよう(後編) 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする FURUTA methodによる治癒期間の短縮 これまで述べてきた内容は、すべて薬剤師が考案した褥瘡の薬物療法「FURUTA method」です。最近は、薬剤の特性を知る薬剤師が褥瘡治療に介入することの重要性が認識され始め、薬剤師の介入が増えています。それは、科学的根拠に基づいた薬剤師の視点が盛り込まれているからです。この方法による治癒期間の短縮を明らかにするために、平成26年度厚生労働科学研究費補助金(医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業)において、「褥瘡治療における合意されたプロトコールに基づく薬剤師介入による処方提案と創環境整備の有用性」を実施し、薬剤師介入による治癒期間短縮の有用性を示す結果が得られました。 この研究は、病院・保険薬局合わせて全国43施設が参加し、倫理委員会の承認を得た上で褥瘡患者888例における治癒期間を調査しました。FURUTA methodを遵守し、チーム医療に薬剤師が介入した群【遵守群】と、医師と看護師のみ、あるいはFURUTA methodを遵守せず薬剤師が介入した群【非遵守群】を比較検討しました。その結果から、FURUTA methodは通常の褥瘡治療に比べ、D3以上の深さの創において治癒期間を1/3~1/2に短縮することが明らかになりました〈図6〉1)。 Kastunori Furuta,et al. JPHCS 2015; 1: 21-28. 図6 治癒期間比較 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×