<第12回>耳が遠い高齢者にどう接するか-加齢性難聴への対応
88歳女性:
1人で外来を受診。軽度の認知機能障害があり膝の痛みで長距離は歩けないが、意思伝達は基本的に可能である。しかし、非常に耳が遠い・・・
「加齢性難聴」とは
「耳が遠い高齢者」の多くは加齢性難聴(老人性難聴)で、程度の差こそあれ年を重ねるにつれて多くの高齢者に生ずるといえるでしょう。その"聞こえにくさ"の特徴には、①高い音が聞こえにくい(特に「さ行」「は行」「か行」などの子音)②音は聞こえても内容が聞き取りにくい(語音明瞭度の低下)③会話以外の音があると音が響いて聞き取りにくい(補充現象)などがあります。
その具体的な徴候としては「何回も聞き返す」「聞き間違い」「見当違いの返答」などがあります。これらを本人は自覚していないことも多いため、闇雲に「耳が遠い」と指摘すれば本人が認めないばかりか、関係性が悪化することがあるので注意します。そのため医師には、耳が遠い高齢者へ適切に接することはもちろん、家族へ対応法を助言できることが求められています。
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木村 琢磨(きむら・たくま)
北里大学医学部総合診療医学・地域総合医療学准教授,北里大学東病院 在宅・緩和支援センター長。
長野県生まれ。東邦大学医学部卒業,国立東京第二病院(現国立病院機構東京医療センター)で初期研修,国立病院東京医療センター総合診療科で後期研修,国立病院機構東埼玉病院総合診療科などを経て現職。
高齢者の臨床は「さまざまな症候・疾患への対応」「専門診療科への適切なコンサルテーション」「家族」「地域」を念頭に置く,「多職種との恊働」「継続性」を踏まえるなど総合診療医の持ち味を生かせる,やりがいのある領域であると考えています。本連載では,高齢者の臨床について横断的に考えていきたいと思っておりますので,先生方からの忌憚ないご意見をお待ちしております。









