<第16回>「健診の血液検査結果で受診を指示された高齢者」をどう診るか
83歳女性:
腰痛が時々ある以外は健康で既往歴はない。先日、町の健康診断で血液検査を受けたところ、医療機関への受診を勧められ「何か病気があるのではないか」と心配であるという。 持参した血液データではヘモグロビン11.2g/dLで、"貧血"という記載がある...
検査で「要受診」となっても、検査介入の有効性が明確でないこともある
血液検査に限りませんが、自覚症状がない人に対する予防医学的な検査介入を行う際には、その実施による有効性、つまり受診者の真のアウトカム(生命予後やQOLなど)を改善する良好なエビデンスがあり、害を上回っていることが理想的であるといえます。この点、「自覚症状がない高齢者」に対する検査介入が強く推奨される血液検査項目は現状では明らかにされていないと考えられます。
しかし実際の臨床現場では、「自覚症状がない高齢者」が健診などで血液検査を受けることが珍しくありません。そればかりか、"要治療"とか"要受診"と言われれば医療機関を受診せざるをえない高齢者もいます。今回は、「健診の血液検査結果で受診を指示された高齢者」をどう診るかについて考えます。
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木村 琢磨(きむら・たくま)
北里大学医学部総合診療医学・地域総合医療学准教授,北里大学東病院 総合診療・在宅支援センター長。
長野県生まれ。東邦大学医学部卒業,国立東京第二病院(現国立病院機構東京医療センター)で初期研修,国立病院東京医療センター総合診療科で後期研修,国立病院機構東埼玉病院総合診療科などを経て現職。
高齢者の臨床は「さまざまな症候・疾患への対応」「専門診療科への適切なコンサルテーション」「家族」「地域」を念頭に置く,「多職種との恊働」「継続性」を踏まえるなど総合診療医の持ち味を生かせる,やりがいのある領域であると考えています。本連載では,高齢者の臨床について横断的に考えていきたいと思っておりますので,先生方からの忌憚ないご意見をお待ちしております。









