ビタミンCの大復活来るか!? 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:がんやアンチエイジングで成績を残せなかったビタミンC もちろん、ビタミンCは大事だ。欠乏状態が壊血病という疾患の原因となるのはマンガ『ワンピース』でも紹介されているくらいで、一般市民にとっても"常識"だ。しかし、だからといって、そのビタミンCが病気の治療に役立つとは限らない。事実、ビタミンCは抗酸化作用を持つという理由から、がんの治療や予防、アンチエイジングに有効だと言われてきた。が、数々の臨床試験の結果はネガティブであり、そのようなアウトカムは見いだせなかったのである。 敗血症の本態はサイトカインストームによる臓器障害や循環不全であり、このカスケードをブロックするのがステロイドである。そして、ビタミンCはステロイドの効果にシナジーをもたらす。両者はともに核内因子κB(NFκB)を阻害し、炎症性物質の産生を抑える。集中治療を必要とする患者では、しばしばチアミン(ビタミンB1)も欠乏している。 このような理論から敗血症患者にビタミンCをヒドロコルチゾンと併用したMarikは、患者を救命した自身の経験を根拠に、自身のICUでステロイド・ビタミンC併用療法を行うようになった。1日量6gという大量のビタミンCだ(最大4日間)。彼らは臨床試験でその効果を確認しようとした*。 *Marik PE, et al. Chest 2017; 151(6): 1229-1238. doi: 10.1016/j. chest.2016. 11.036. Epub 2016 Dec 6. 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×