写真で見る・上田ではなぜ地域が活性化したのか

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

Pictorial:ふれあいサロン"風"

ふれあいサロン"風":新田の風の仲間づくりの場。事務所を整備し2015年9月からスタートした。毎週金曜日9:30〜15:30にオープンしており、誰でも参加できる。茶菓子代は100円。ボランティアスタッフが交代で茶菓を振る舞い、おしゃべりや、歌ったり踊ったりの時間を過ごす。午前中は、座る場所がないほど混雑することも。

サロンは新田の風の事務所でもある。左は上田薬剤師会会長の飯島康典さん、右は新田の風理事の鈴木昌博さん。

◆サロンも定着してきて、毎回、20〜30人が集まります。12人のボランティアさんが交代で、お茶菓子の接待をしてくれています。感謝ですね/同・鈴木昌博さん

今日のお茶うけは、ボランティアさん手作りの梅の実シロップ漬けと、きな粉飴(美味!)。午後の常連さんはおしゃべりがメイン。テーマは漬物の漬け方。

◆私は娘の家に越してきて3年目。上田には友達もいないので、民生委員の人に勧められてここに来ました。こういう場所があって、いいお付き合いをさせてもらっています。新田の風って名前がいいじゃないですか!/参加者のA男さん

◆私は、神奈川から上田に来ました。ここへ来ると地域のいろいろなことを教えてもらい、相談に乗ってもらえる。ありがたいです/参加者のB子さん

◆私は1人暮らしで、1人でいるとあまりいいことは考えません。ここで話をすると、変なことは忘れて楽になれるんです/参加者のC子さん

皆さん、同じ町内の方やご近所さんが多いです。女の人は声を掛けると気軽に来てくれますが、男の人は難しいですね。おしゃべりとか、苦手な方も多いみたい/ボランティアスタッフの佐藤憲子さん(写真・右)

私はケアマネジャーをしているのですが、こちらには時々お手伝いに来ています。いろいろな方と普段着のおしゃべりができる点が貴重ですね/ボランティアスタッフの望月祐子さん(写真・左)

東日本大震災で"絆"の大切さが認識されましたが、今の日本で一番問題なのは、絆を作るきっかけがないことです。みんなでワイワイ活動をしていれば、そのうち誰かがボケてしまっても、自然に「○○さんを支えよう」となるのではないでしょうか/新田の風理事長・井 益雄氏

Pictorial:新田の家

小規模多機能型居宅介護サービス 新田の家:2014年5月設立。敷地面積1,073m2。延床面積191m2(居間・食堂、個室4室、風呂場、トイレ)の木造平屋造り。1通い(07:00-21:00)、2泊まり(21:00-07:00)、3訪問(24時間)サービスを行う。運営は社会福祉法人恵仁福祉協会。新田の風は、用地探しや運営主体の誘致の段階から関与し、今も利用者との交流や植栽の整備などの支援事業を継続している。

お母さんを介護していたお父さんが倒れ、介護離職した息子さんがいます。「もう少し待ってください!」って言ったのに、辞めてしまった。とにかく、介護離職は防ぎたい。私たちのような施設をうまく利用してほしい、と強く思いますね/新田の家スタッフ・倉島さん

ここは普通のデイサービスと違って朝早く(07:00)から受け付けるし、「遅くなる」と電話があればそれにも対応し、自宅へお送りすることもできます。他の施設より、家族とのコミュニケーションが豊富だと思います/新田の家スタッフ・倉島さん

特養であれば、新田の家の規模では5人しか利用できない。在宅支援なら、十数人が利用可能。みんなが利用できる在宅支援の施設が、今後のメインになるのではないか。今、サ高住が問題になっているがやはり高すぎる。上田あたりでも、自立している人で月15万、介護度の重い人では20〜30万円かかってしまう。新田の家は要介護5でもマルメで月28,800円、宿泊代(3,000円)、食事代(朝300円、昼500円、夜500円)はその都度必要だが、国民年金で何とか利用できる/新田の風理事長・井 益雄氏

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