〈エニグマCase File 5〉急性発症の頸部痛で動けなくなった75歳男性
日常診療で診断が難しい症例に出合ったら、あなたはどうしますか? 私たちは、診断困難な症例を「エニグマ症例」と名付けて全国から集め、それを発表する「未病・エニグマ症例検討会」を開いています。
このコーナーでは、総合診療医の登竜門ともいえる同検討会で発表された症例の中から優れたものを集め、クイズ形式で紹介していきます。「エニグマ」とは「謎」を意味する言葉で、第二次世界大戦で活躍したドイツの暗号機の名前としても有名。エニグマ症例をいかにスマートに診断・治療するかが、臨床医の腕の見せどころです。神は細部に宿る――注意深く観察することで、患者さんはきっとサインを示してくれるでしょう。
未病・エニグマ症例検討会 代表世話役 福生吉裕

【症例】75歳、発熱
【現病歴】2日前の起床時から頸部が痛くて動かせず、仰臥位で寝たきりにしていたが、熱も出てきたことから、救急車で来院した
【既往歴】高血圧症のため他院で治療中
【来院時の状況】「とにかく頸が痛くて身体を動かせない」「手足にも力が入らず何もできない」と小声ではあるがはっきりした言葉で訴える
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