片頭痛は前駆期にトリプタン系薬を開始、制吐薬を併用せよ! 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする N Engl J Med(2017; 377: 553-561)に片頭痛の総説がありました。この著者Andrew Charlesは米・UCLA神経科のHeadache Research and Treatment Programのディレクターだそうで、特に片頭痛を研究しているようです。世界最新の片頭痛の総説です! この片頭痛総説の最重要点は下記8点です。 前兆は視覚変化、痺れ、構音障害、めまい、アロディニア(皮膚接触で不快感) 50歳以上の頭痛は片頭痛でなく二次性頭痛を考える 生活指導は「規則正しい食事、睡眠、運動、そしてカフェインを取らないこと」 片頭痛発作で脳虚血や脳梗塞が起こることは極めてまれ SSRI、PPI、経口避妊薬、HRT、鼻粘膜血管収縮薬、オピオイドは片頭痛を起こす! すぐに中止! トリプタン系薬は前駆期に開始! NSAIDs併用も可。制吐薬を併用せよ 片頭痛予防にプロプラノール、カンデサルタン、トピラマート、三環系抗うつ薬、Cefaly deviceが有効 CGRP(calcitonin gene-related peptide)受容体のモノクローナル抗体が治験中 1.50歳以上の頭痛は片頭痛ではない 私の家内は出産後、28歳ぐらいから片頭痛がありました。この総説によると片頭痛の初発は10~14歳から急増し35~39歳まで増加後に減少し、特に閉経後は減少するそうです。確かに家内も閉経後はなくなりました。 家内が言うには歳を取って良かったと思うのは、片頭痛がなくなったことと、JRの「ジパング」が使えることだそうです。ジパングは60歳以上の女性が、JRを200km以上乗ると運賃がなんと3割引きになります。一方、男性はなぜか65歳以上からです。 片頭痛は基本的に若年者の疾患であり、「50歳以上で始まる頭痛は片頭痛でなく二次性頭痛」と考えます。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×