朝陽の中で微笑んで 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 「お産のできない島」として有名に 「島で産みたい、家族のそばで過ごしていたい。でも産婦人科医はいない。どうしたらいいの?」 ここ隠岐は「お産のできない島」として、約10年前に大々的に報道されたことがあります。全国的な産科医不足のうえ、初期臨床研修制度の変更に伴って地域から大学医局への医師引き上げのあおりを受け、お隣隠岐の島にある隠岐病院の常勤産科医師がいなくなったからです。 しかし隠岐島前では、30年前からお産はできなかったのです。開業の助産師さんが高齢により閉業したためでした。健診でさえも、妊娠5カ月までは月1回、その後月2回も本土の産婦人科に通わなければならず、身体的にも経済的にも相当な負担がかかります。1995年(平成7年)には地元保健所で月1回妊婦健診を開始し、1997年(平成9年)には大学の協力を得て月2回の定期産科健診体制を整えました。2009年(平成21年)には、自治体からの健診費用の助成、出産準備金の支給などが始まり、島ではかなり手厚く子育て支援をしてくれています。 いざお産となると島前では取り扱わないため、妊娠37週目に入る頃、妊婦さんは出産予定病院の近くに短期移住しなければなりません。私などは本土に実家があり里帰り出産で楽をしましたが、親せきなどもない場合どこに住むかは大問題。最近では松江市内の契約ホテルの場合は1泊自己負担1,000円で、キッチン付きの部屋を借りることができるようになっています。それでも初産ならともかく、幼い上の子を連れて、家族の支えもない中でのお産は大変です。 お隣の島後はというと、報道から10年、いろいろな方の厚意に支えられ、現在では隠岐病院は産科医2人体制となりました。そのうち1人は漫画「コウノドリ」の離島産科医のモデルにもなった加藤一朗医師で、 奥様の真紀子助産師とともに隠岐のお産を支えています 。隠岐病院での産婦人科再開直後、島のお産は「経産婦、合併症なし」など厳しく制限されていましたが、現在では隠岐病院の院内助産施設も稼働して初産から取り扱ってもらえるようになり、島前から移動してのお産も増えています。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×