退職希望者とのコミュニケーション

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退職時、本当の理由は明かされない

 どこの医療機関でも職員の"退職問題"で頭を悩ませている。そこで、今回は退職希望者への対応について述べたい。現在、日本には病院が8,000以上、クリニックが10万以上あり、医療職にはかなり大きな労働市場が存在する。また、介護施設や在宅医療など新しい市場も開かれてきており、医療専門職にとってはこれまで以上に「売り手市場」になるといわれている。医療機関にとって、退職希望者を引き止めることはかなり難しいといえるだろう。

 エン・ジャパン社の調査によれば、退職するときに本音を言う人の割合はわずか47%。申告する退職理由のうち最も多かったのは「家庭の事情」との結果だが、申告しなかった「本当の理由」は「人間関係が悪かった」が第1位とのことである。結婚や介護などの表向きの理由を挙げられることがとても多いが、まずは退職の理由を本音で聞けるかどうかが重要になってくるだろう。

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