"医務官"ってご存じですか?

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 ミャンマーでの赴任時、切迫流産の患者さんが突然受診。専門外なので婦人科医に対応方法を問い合わせるため日本への国際電話を申し込みました。しかし国際回線が数本しかない当時のミャンマーでは、オペレーターが日本につなげてくれるまで5〜6時間もかかる状況であり結果として、その間に、とにかく自分1人でなんとか医療対応せざるをえませんでした。心臓が縮む思いで対応しましたが、最終的には母子ともにことなきを得て、後に安全に出産されました。それが、ミャンマーでの外務省医務官としての最初の体験でした。

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ミャンマー・バガンの夕焼け(© Getty Images)

仲本 光一(なかもと こういち)

【学歴】神奈川県川崎市出身。1983年弘前大学医学部卒業。卒後外科医として神奈川県内の公立病院で勤務。1992年横浜市立大学博士号取得
【職歴】1992年外務省入省。ミャンマー、インドネシア、インド、ニューヨーク、タンザニア、カナダの日本国大使館・総領事館に医務官として勤務。2014年5月より現職。ニューヨーク在勤中に邦人医療支援ネットワーク(ジャムズネット)の立ち上げに参画、その後、ジャムズネット東京、ジャムズネット・カナダ、ジャムズネット・アジア、ジャムズネット・ドイツの設立に参画
【受賞歴】2002年第1回川口賞(外務大臣賞)。2002年第7回多文化間精神科医学会学会賞。2007年米国日本人医師会功労賞受賞。

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