4つのポイントで解説 2018年診療報酬改定

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

一見好材料に見えるが・・・

 ついに全貌がほぼ明らかになった。

 第7期医療計画、介護保険事業計画などが同時にスタートすることにより「惑星直列」と呼ばれ、団塊の世代が75歳以上となる2025年以降に向けての大きなターニングポイントになるであろう「2018年度診療報酬・介護報酬同時改定」だ。

 改定率に関しては2018年1月の段階で、

・診療報酬本体 +0.55%

・薬価、材料価格 -1.74%

という方針が明らかになっており、2016年度に続いてマイナス改定となる(図1)。

図1. 診療報酬および薬価基準改定率の推移

(ハイズ作成)

 高齢化や医療費増加など厳しい社会保障情勢の中で、医療機関にとって診療報酬本体部分がプラスとなったことは一見好材料に見えるが、2019年度に予定されている「消費税増税」を考慮すると引き続き厳しい経営状況が見込まれる。

 診療報酬改定には毎回、改定の目的となる「改定の基本的視点」が設定される。今回の改定の基本的視点は図2の通りとなっている。

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