今年(2018年)3月、米国内科学会(ACP)が「薬物療法中の2型糖尿病患者のHbA1c管理目標を7%以上8%未満とする」声明を発表した。日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同指針では、高齢者には健康状態や使用薬剤などに応じて6.5~7.5%の下限値を設定しているが、2型糖尿病患者全般について7%の下限値を設けたACPの声明は極めて異例だ。下限値の問題を中心にHbA1c管理目標について、国立国際医療研究センター糖尿病研究センター長の植木浩二郎氏に解説してもらった。