〔編集部から〕この連載では、国際医学生連盟 日本(IFMSA-Japan)のザンビア・ブリッジ企画の活動を追っている。活動とは、ザンビア共和国の無医村・マケニ村にヘルスポスト(診療所)を建設し、医療を根付かせる取り組みだ。同企画の代表・宮地貴士氏(秋田大学医学部)は大学を休学してザンビアに長期滞在し、腰を据えて活動に取り組むことを決意した。今回は、現地到着後2週間で編集部に寄せられた、同氏からの現地レポートを紹介する。 4度目にして初の長期滞在 「Muli Bwani?(ムリ ボワンジ)」 ザンビア共和国でよく話されている言語、Nyanja(ニャンジャ)語で「お元気ですか?」を意味している。ザンビアはアフリカ南東部に位置し、銅やコバルトなどの鉱山で有名だ。特に、コバルトは電気自動車のリチウムイオン電池に必要不可決である。日本はその98%近くを外国に頼っており、うち8%をザンビアから輸入している。 私は秋田大学医学部の5年生であり、4月から1年間休学している。現在は、同国の首都ルサカでこの文章を書いている。6月17日に日本を出発し、エチオピアを経由、合計25時間のフライトでたどり着いた。標高が1,000mを超える場所であり、朝晩は9℃くらいまで冷え込む。長袖・長ズボンが必須で、典型的な灼熱の大地アフリカというイメージとは大きく異なる。 今回の渡航目的は、2017年3月から取り組んでいる医療施設建設プロジェクトにある。同国の中央州チサンバ郡にあるマケニ村の住民たちの声に応え、ヘルスポストと呼ばれる診療所の建設を進めている。この施設には同国の保健省から派遣される看護師が常駐し、住民たちは最低限の医療を受けることができるようになる見込みだ。 私にとってこれが4度目のザンビア滞在であり、今回は来年(2020年)2月まで7カ月間滞在する予定だ。これまでは春・夏休みを利用した短期滞在しかできなかった。そのため、ザンビアに来ても、建設会社との支払いに関するやり取りや保健局との交渉など、実務的な部分にばかり時間を取られており、マケニ村の現場がおろそかになっていた。そのため、現地協力者が辞めてしまう事態や、村の中で建設費用の負担をめぐって対立が起きてしまっていた。 今回の滞在では、あらためて村の実態を具体的に把握し、データに基づいて診療所建設の妥当性を評価したいと考えている。 Normal 0 0 2 false false false EN-US JA X-NONE /* Style Definitions */ table.MsoNormalTable {mso-style-name:標準の表; mso-tstyle-rowband-size:0; mso-tstyle-colband-size:0; mso-style-noshow:yes; mso-style-priority:99; mso-style-parent:""; mso-padding-alt:0mm 5.4pt 0mm 5.4pt; mso-para-margin:0mm; mso-para-margin-bottom:.0001pt; mso-pagination:widow-orphan; font-size:10.5pt; mso-bidi-font-size:11.0pt; font-family:"游明朝",serif; mso-ascii-font-family:游明朝; mso-ascii-theme-font:minor-latin; mso-fareast-font-family:游明朝; mso-fareast-theme-font:minor-fareast; mso-hansi-font-family:游明朝; mso-hansi-theme-font:minor-latin; mso-font-kerning:1.0pt;}