「サッカーで認知症」の山田流解釈 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:コンタクトスポーツにおける神経変性疾患のリスクが問題視 今年(2019年)、ラグビーワールドカップで日本中が燃え上がった。そして、来年は東京オリンピックでますます日本は燃え上がると思われる。スポーツの持つ、人々を鼓舞する力は本当に素晴らしいと思う。そうしたスポーツの中で、最も人気のある種目がサッカーであるといわれる。私自身、中学時代はサッカー部に所属しており、今も大好きである(もっぱらテレビにかじりつくばかりで自分ではボールを蹴っていないが...)。 そんな中、あのN Engl J Med(2019;381:1801-1808)に、英スコットランド・グラスゴー大学の研究グループから、元プロサッカー選手では神経変性疾患で死ぬ確率が高くなっているという衝撃的な論文が発表された。 研究グループによると、コンタクトスポーツ選手における神経変性疾患のリスクが最近問題視されるようになったらしい。確かに、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と評されたモハメド・アリ氏が後年、パーキンソン病様の運動障害を呈していたことは、幼心にパンチ・ドランカーという言葉とともに記憶に残っている(若い読者の先生方は知らないかもしれないが、アリ氏はかつてのボクシング界のスーパースターであり、アントニオ猪木氏が世界的に有名になったのは、全盛期のアリ氏に挑戦し、寝技での戦いを挑んで負けなかったからである)。 後ろ向きコホート研究であり、もちろん因果関係が示されているわけではない。Medical Tribuneでの第一報(「元プロサッカー選手は認知症リスクが高い」)を目にされた方もおられるだろうが、深く考えてみる価値のある論文と思い、本連載であらためて取り上げたいと思う。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×