トップジャーナルに学ぶ「脂質異常症の管理」
N Engl J Med(2019; 381: 1557-1567)に脂質異常症管理の総説がありました。
2018年にACC(American College of Cardiology)/AHA(American Heart Association)によるコレステロール管理のガイドラインが出て、さらに昨年(2019年)心血管疾患予防のガイドラインが出ました。これらのガイドラインは下記、当西伊豆健育会病院ホームページにまとめてあります(関連リンク1、2)
本日のこのNEJM総説「脂質異常症の管理」はこれらを基にしたものです。
最重要点は下記14点です。
- LDLコレステロールは「lower is better !」、10mg/dL未満にしても副作用はない
- 患者と危険因子相談、今後10年リスク示せ(関連リンク3)。境界値ならCoronary artery calcium (CAC)スコアも
- 地中海食を取り加工肉・砂糖入り飲料減らし週最低150分の運動を!
- LDL-C≧190mg/dLの場合や糖尿病・急性冠症候群でLDL≧70mg/dLも即スタチン開始
- IHD予防にLDL-C<100mg/dL、再発<70mg/dL、低リスク<116mg/dL。高リスクはLDL-C5割、中リスク3割削減
- 心血管リスク境界値ではCACスコア計算も可
- アセチルCoA→HMG-CoA→メバロン酸→コレステロール。スタチンはHMG-CoA→メバロン酸の阻害
- HMG-CoA→ケトン3種。βOH酪酸は尿検不能。ケトーシスでBG↑はDM、↓は飢餓
- スタチンの利益はリスクを上回る。長期間使用で年々効果が高まる
- 胆汁はせっけんと同様、油とミセル(中心が疎水、周辺が親水)をつくり水溶性に
- ゼチーアはコレステロールの小腸と肝細胞吸収時働くNPC1L1蛋白阻害、LDL削減の第二選択
- PCSK9阻害薬はLDL受容体分解阻害、LDL低下。LDL降下薬の第三選択
- スタチンによりLDL↓だがTG↑のときEPA、DHAが心血管リスク減少に有効かも
- スタチンの上乗せ薬bempedoic acidは安上がりで有効かも
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仲田 和正(なかた かずまさ)
西伊豆健育会病院病院長。1978年に自治医科大学卒業、静岡県立中央病院(現静岡県立総合病院)全科ローテート研修、1980年に浜松医科大学麻酔科研修(4~9月)、静岡県国民健康保険佐久間病院外科・整形外科。1984年に自治医科大学整形外科、大学院、1988年に静岡県島田市民病院整形外科、1991年に静岡県西伊豆病院整形外科。
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