社会的処方は孤独を救うか

川崎市立井田病院腫瘍内科・緩和ケア内科医長の西智弘氏に聞く

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 英国では孤立・孤独に苦しむ高齢者に対して、かかりつけ医が地域とのつながりを促す"社会的処方(social prescribing)"を行うケースがよく見られる。花好きの患者に園芸クラブを紹介するといった"処方"が、心身のさまざまな症状を改善し、救急外来受診や緊急入院を減らすというデータも示されている。実は、日本でも今年(2020年)6月に厚生労働省が社会的処方を推進するとの報道があった。そこで英国での実践を見学、日本での定着を目指して書籍を編纂し1,2)、オンラインコミュニティの社会的処方研究所3)を設立するなど、精力的に活動する西智弘氏に話を聞いた。西氏は「保険点数を付けるといったやり方ではなく、草の根的に社会的処方の有用性を広めていきたい」と述べている。

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