精度の高い重症化予測が患者と病院を救う

花と森の東京病院 救急科・脳神経外科部長 髙山泰広

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 現在、厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」(第3版)が公開されており重症化因子についての報告がある。重症化因子には重症化した時点でのものも含まれているため、必ずしも軽症例の重症化を予測できる因子とはいえない。重症化予測とは、罹患前もしくは罹患後早期の臨床所見や検査値により重症化する集団を予測することである。予測する意義は早期に重症化対応を行い予後改善に努める、あるいは病棟管理をスムーズにし、新たなゾーニングを構築することである。当院では、4月以降COVID-19症例の入院治療を行ってきた。第一波の4~5月に入院した48例を対象として、重症化予測因子を中心に検証した結果を報告する。

髙山泰広(たかやま・やすひろ)

花と森の東京病院 救急科・脳神経外科部長

日本医科大学医学部卒業、日本医科大学救急医学教室所属。日本救急医学会認定救急科専門医、日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、感染制御認定医、日本救急医学会DIC委員会、日本頭部外傷治療・管理ガイドライン執筆および作成委員(第3版と第4版作成)、日本脳神経外傷学会学術評議員、日本脳神経外傷学会機関誌編集幹事、日本脳代謝モニタリング学会評議員、東京脳卒中チームケア研究会代表世話人。

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