発熱は気から!? "心因性発熱"への東洋医学的アプローチ

東邦大学医療センター 大森病院東洋医学科准教授/診療部長 田中 耕一郎

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

「心理的ストレスによる発熱」という疾患概念は、診断学においてはいまだコンセンサスが得られていないと思われる。しかし、総合内科、心療内科、精神科などから東洋医学科に紹介される患者の中には、器質的疾患のない発熱や熱感を主訴とする方もいる。もともと東洋医学の診断体系には"心因性発熱"という概念があり、そのような患者群に対応してきた。一方、現在では"心因性発熱"の知見が蓄積されつつある。実際の病態について、これまでの報告を踏まえて考察してみたい。

田中 耕一郎(たなか こういちろう)

東邦大学医療センター大森病院東洋医学科(漢方・鍼灸)准教授/診療部長

1993年、北海道大学教育学部教育社会学講座卒業。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務。富山医科薬科大学(現富山大学)医学部医学科卒業後、自治医科大学一般内科を経て、2006年、東邦大学医療センター大森病院東洋医学科入局。2008年、中国・昆明医科大学に留学。東邦大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。日本内科学会認定医・専門医・指導医。日本病院総合診療医学会認定医、日本医師会認定産業医。2017年から現職。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする