性行為後の抗菌薬服用で性感染症60%減!? 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:増え続ける梅毒患者、「性感染症を予防する」薬とは? 性感染症である梅毒の感染者数が増加している。 今年(2022年)9月11日時点で8,456人の感染が報告されており、年内に梅毒患者は1万人を超えると見込まれている。この感染者数は、現在の調査方法となった1999年以降では最多となる。 コロナ禍にあって梅毒患者数が増加しているのは奇妙に感じられるかもしれない。梅毒は2015年ごろまではMen who have Sex with Men(MSM)、つまり同性間で性交渉をする男性患者が多かったが、現在は患者の3分の1は女性である。女性の梅毒患者は20歳代が圧倒的に多い一方、男性は若年~中高年層に多いのが特徴である。 国立感染症研究所の報告では、今年の梅毒感染者の内訳として、「性風俗産業を利用した男性」または「性風俗産業に従事している女性」が約4割を占めている。3割は感染源が「不明」であることを考慮すると、過半数は性風俗店で梅毒に感染したと推測される。 また、SNSやマッチングアプリを介して出会った不特定多数との性交渉が一般的になってきていることも、梅毒が蔓延した原因ではないかと考えられている。 実は梅毒だけでなく、日本国内では性器クラミジア感染症も近年増加傾向にあるとのデータが厚生労働省や国立感染症研究所から発表されている。 さて、前回の記事でHIV曝露前に抗HIV薬を用いて感染を予防する曝露前予防(PrEP)という方法を紹介した(関連記事「HIVは"予防"できる時代です」)。 HIVだけでなく、梅毒やクラミジアをはじめとする性感染症予防に関する研究は、昔から行われている。 今回は、性交渉後に抗生物質を内服する曝露後予防(PEP)により梅毒だけでなく、クラミジアや淋菌といった性感染症を予防するという最新研究の結果について概説する。今年8月にカナダ・モントリオールで開かれた第24回国際AIDS会議で発表されたドキシサイクリン曝露後予防(DoxyPEP)の効果についての研究である。 Doxycycline post-exposure prophylaxis for STI prevention among MSM and transgender women on HIV PrEP or living with HIV: high efficacy to reduce incident STI's in a randomized trial 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×