進行NSCLCへのニボイピ併用のプール解析

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田宮 朗裕 氏 田中 希宇人 氏
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〔編集部から〕複数のがん専門医の視点による解釈をご紹介する本企画。第11回は、Ann Oncol誌に掲載された、進行非小細胞肺がん(NSCLC)の一次治療におけるニボルマブ+イピリムマブ併用療法を検証した4件の試験のプール解析結果に関する論文について、田中希宇人氏と近畿中央呼吸器センター呼吸器腫瘍内科医長の田宮朗裕氏に解説いただきました。ぜひご一読ください。

【論文名】Long-term survival with first-line nivolumab plus ipilimumab in patients with advanced non-small cell lung cancer: a pooled analysis

【出典】Ann Oncol 2022年11月19日オンライン版

 進行NSCLCの一次治療における抗PD-1抗体ニボルマブ+抗CTLA-4抗体イピリムマブ併用療法は、化学療法単独に比べて予後を改善することはこれまでにも報告されている。Borghaei氏らは今回、同併用療法の予後改善効果についてさらに大規模集団で検証すべく、進行NSCLCの一次治療における同併用療法の試験のデータ4件(CheckMate-227試験のパート1、CheckMate-817試験のコホートA、CheckMate-568試験のパート1、CheckMate-012試験のPおよびQ群)のプール解析を実施。全生存(OS)、無増悪生存(PFS)、奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)および安全性について評価した。またOSのランドマーク解析として、試験開始後6カ月時の奏効状況、および同併用療法の奏効例における腫瘍負荷(tumor-burden)の減少状況に基づく3年後のOSについても評価した。

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