〔Lancet総説〕最新の2型糖尿病診療 付けたり:二天一流、アップルウオッチ、鎌倉殿の13人、ALONE・孤独のサバイバー、三内丸山遺跡、John Frey 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする N Engl J Med(2022 Jul 21;387(3):205-216)の巻頭論文「肥満に対するチルゼパチド週1回治療(Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity)」は全く仰天の論文でした。この薬剤チルゼパチド(GIP/GLP-1受容体作動薬)は米国で2022年5月、国内でも2022年9月に承認され「マンジャロ(変な名前!)皮下注アテオス」の商品名で田辺三菱から発売されます。 この週1回皮下注(ピカチュウみたいで孫が喜びそう)によりなんと平均BMI 38の人が72週間で体重が15.0%から20.9%も減り、副作用は胃腸障害程度、低血糖が1.4%から1.6%、前糖尿病の実に95.3%が正常血糖に戻ったというのです。糖尿病治療が更に一段階進化しそうです。おそらくこのN Engl J Med論文を受けてか今回、Lancet( 2022 Nov 19; 400: 1803-1820)で「2型糖尿病 総説」が早速掲載されました。トップジャーナル、N Engl J MedやLancetは何か大きなブレークスルー(breakthrough)があると数カ月後には必ず総説を組んでくれます。 2型糖尿病(総説)Lancet( 2022 Nov 19; 400: 1803-1820)の重要点13は下記の通りです。 チルゼパチド(GIP/GLP-1受容体作動薬)で肥満者15~21%減量、胃腸障害あり。低血糖1.4~1.6% アップルウオッチは運動、減量をゲーム化、短期・長期的にライフスタイル改善に有効 2型DMの中心は異常β細胞+インスリン抵抗性だが、12個の「deleterious dozen」による 糖尿病は5亜型あり、予後異なる(2020判明)。SIDD:網膜/神経障害、SIRD:腎障/脂肪肝 2型糖尿病は体重5%減で血糖改善、15%減で寛解。断続的断食は高/低血糖懸念 地中海食のような低炭水化物食、運動150分/週推奨。初期治療はlegacy effectあり DMスクリーニングは高リスク群で(肥満、アジア人、アフリカ人、家族歴、妊娠糖尿病、TG>250、HDL<35) DM診断:HbA1c≧6.5%、FBS≧126mg/dL、2hOGTT≧200、ランダムBG≧200 若年者目標A1c<7.6%以下で死亡率上昇。高齢者は7.5~8.5%に。7%以下なら7.5%以上に SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬の利点は明らかだが、臨床的惰性(clinical inertia)で使われない 第一択メトホルミン。心/腎疾患でSGLT2阻害薬/GLP-1受容体作動薬±メトホルミン。GLP-1受容体作動薬(トルリシティ)は脳卒中にも 2型DMでfrail、睡眠障害、睡眠時無呼吸、うつ起こす。COVID-19で高死亡率 2型糖尿病治療薬一覧 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×