感染症サーベイがAIで飛躍的に進歩

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 N Engl J Med2023; Apr 27; 388: 1597-1607)に「感染症サーベイランス(調査)での人工知能(AI)の進歩」の総説がありました。1カ月前、N Engl J Med2023 Mar30; 388: 1233-1239)の総説は大興奮の「臨床医学でのAIと機械学習」でしたが、今回はその実際の具体例が示されています。

 N Engl J Med「感染症サーベイランスでのAIの進歩」最重要点は下記9点です。

  1. 感染症サーベイランスにAIは極めて有効。中国のCOVID-19初発数日で肺炎クラスターを検出した
  2. 症状検出のみでなく病理学的証拠が必要。抗菌薬阻止円をスマホ撮影、アプリで判定し報告
  3. AIの遺伝子検索と電カル関連付けで発症ルート判明。技師がMRSA伝播、胃カメラで緑膿菌伝播
  4. 中国はQRコードのスマホ利用で位置追跡、ギリシャは強化学習AIで入国者のPCR対象決定
  5. スマートウオッチ、スマートリングで心拍から患者発見。画像でマスク着用率、動き、社会的距離分かる
  6. AIはゴミを入れたらゴミしか出てこない(Garbage in, garbage out)
  7. スマホ情報のプライバシー保護に連合学習(federated learning)が有効
  8. GPT-4は感染症サーベイランスに極めて有望
  9. この総説のGPT-4によるまとめ、グーグル翻訳の悪文
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