「精神科にもオンライン診療を!」支持する研究

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

研究の背景:精神科の通院精神療法は算定外

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行は社会の急激な変化を促した。医療分野でもデジタル化が進み、オンライン診療の普及など技術革新をもたらしている。筆者の周辺でも、多くの会議がオンラインで行われるようになり、コロナ収束後もデジタル技術の活用は加速していくことが予想される。

 米国では、COVID-19流行初期からオンライン診療が行われていたが、診療科別で最もオンライン診療が取り入れられているのが精神科である(McKinsey & Company『Telehealth: A quarter-trillion-dollar post-COVID-19 reality?』)。精神疾患患者では病気を理由に外出することに困難を感じる例は少なくなく、また精神科は医師と患者の対話により診療が成り立つという特性を考えれば、当然のことであろう。

 ところが日本では、オンライン診療における通院精神療法は算定が認められていない。なぜ、精神科医療をオンラインで行うことが認められないのか。オンラインでの精神科医療は対面での精神科医療に劣るというエビデンスが存在するのであろうか。

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