喘息のリスクは気温低下とともに上昇する

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研究の背景:世界の喘息有病率、赤道付近の国で低い

 世界の喘息有病率は、2019年時点では北欧やオーストラリアに多く、これは1990年ごろと比べて変わっていない(図1)。国によって報告システムに差異があるため、疫学研究が盛んなところほど多くなる傾向はあるかもしれないが、赤道付近の国は概して低い印象がある。

図1. 世界の喘息有病率(2019年)

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OurWorldInData

 緯度・経度だけでなく、気候、温度、湿度、標高、人口、大気汚染などさまざまな変数が背景に交絡していることから、一概に環境要因のみで結論を出すことはできないが、「気温が低くなると喘息が多くなる」という仮説を立て検証した研究を紹介する(Occup Environ Med 2023年10月24日オンライン版)。

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