「肥満(症)を薬で治療する時代」の医師の心得

日本肥満学会理事長・横手幸太郎氏に聞く

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 「肥満(症)を薬で治療する時代」が到来した。今年(2024年)、肥満(症)治療薬としてGLP-1受容体作動薬セマグルチド(商品名ウゴービ)、リパーゼ阻害薬オルリスタット(商品名アライ)が発売され、肥満症治療薬がマジンドール1剤のみだった32年に及ぶ長い冬の時代に終止符が打たれた。セマグルチド(ウゴービ)に続く肥満症治療薬も続々と開発が進んでいる。医師は新時代にどう向き合っていくべきか、日本肥満学会理事長の横手幸太郎氏に聞いた。美容目的の不適切処方に関わらないことはもちろんだが、肥満(症)で悩む患者に、適応があれば治療選択肢として薬物療法をきちんと提示することが求められる。「肥満は生活習慣の改善で是正するもの。薬に頼る患者はだらしない」といった考えはスティグマであり、患者の治療機会を奪っている(関連記事「肥満(症)治療薬2剤はいかに世に出たか」)。

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