赤ちゃんヘルメット、位置的頭蓋変形は矯正すべき?

神経発達症との関連を検討

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研究の背景:仰向け寝の推奨で位置的頭蓋変形が増加、審美的問題以外の影響は

 カラフルで可愛らしいヘルメットを被っている赤ちゃんの姿を見かけたことはないだろうか。近年急速に普及している「頭蓋形状矯正ヘルメット」というものである。小児科医や脳外科医であれば、相談される機会も増えているかもしれない。筆者の感覚としては、少なくとも都市部においては、ある程度の社会的地位が確立されたように感じる。一方で、適切な医療的介入が必要な頭蓋縫合早期癒合症が、漫然とヘルメット治療で経過観察される不適切な運用も散見される。そのため、大学病院や小児病院などでも「赤ちゃんの頭の形外来」などを新設し、専門家による管理の方向へとシフトが試みられている。

呉 宗憲(ご そうけん)

東京医科大学小児科・思春期科学分野准教授

台湾で出生。2004年、東京医科大学医学部卒業。初期臨床研修を経て、同大小児科・思春期科学分野へ入局。以降は関連病院で研鑽を積みつつ、東京都立小児総合医療センター心療内科/児童思春期精神科への出向を経て現職に至る。日本小児科学会(専門医・指導医・代議員)、日本小児心身医学会(認定医・理事・次世代育成検討室長・研究委員長・各種ガイドライン作成委員など)、日本頭痛学会(専門医・ガイドライン作成委員)、日本小児感染症学会(認定医)、日本小児神経学会、日本睡眠学会、日本小児精神神経学会などに所属。子どものこころ専門医として、子どもの心とからだ(ここ×から)外来を担当している。趣味はラーメン。

呉 宗憲
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