近年、超高齢化が進行している背景もあって、帯状疱疹の発症数が増加しており、その予防は日本の急務と言える。今年(2025年)4月に65歳以上の高齢者を対象に帯状疱疹ワクチンがB類疾病用として定期接種化され、対象の年齢層における接種率は上昇している(関連記事:「帯状疱疹ワクチンの定期接種化、秒読みに入る!」)。接種が進んで関心が高まれば、疑問が出てくるのは当然のことであるが、このところ筆者は帯状疱疹ワクチンに関する質問をしばしば受ける。本稿では、「接種を特に勧めるべき患者像」など特に多い11の疑問や質問について、私見を含めて回答したい。