2020年に国内での感染者が初めて確認されて以降、猛威を振るった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。2023年には感染症法の5類へと移行し、いったんは収束に向かったかに見えたが、新たな変異株NB.1.8.1(通称ニンバス)の出現により再び感染が拡大している。感染症専門医として世界保健機関(WHO)に協力し海外での支援も行った岡山大学病院感染症内科准教授の萩谷英大氏に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)蔓延の現状とその背景にある見えない課題の中で医療現場が直面する現実について聞いた。