sGC刺激薬ベルイシグアト、HFrEF対象のP3結果を発表

バイエル薬品

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 バイエル薬品は本日(9月4日)までに、1日1回経口投与の可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬ベルイシグアト(商品名ベリキューボ)について、左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験VICTORの結果を欧州心臓病学会(ESC 2025)で報告したと発表。詳細はLancet2025年8月29日オンライン版)に同時掲載された。(関連記事「心不全のsGC刺激薬、標準治療後の選択肢も」)

 同試験では、過去6カ月間に心不全イベントのないHFrEF患者6,105例を、ガイドラインに基づく薬物療法(GDMT)にベルイシグアトを上乗せする群またはプラセボを上乗せする群に割り付け、有効性と安全性を検討。解析の結果、主要評価項目とした心不全による入院と心血管死の複合イベント発生率に両群で有意差はなかった。重要な副次評価項目とした心血管死については、プラセボ群と比べてベルイシグアト群で少なかった(11.3% vs. 9.6%、ハザード比0.83、95%CI 0.71~0.97)。安全性プロファイルは、これまでの臨床試験と一貫していた。

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