ドクターズアイ 呉宗憲(小児科)

知ってるけどできない?やらない?学校での頭痛教育の課題

インターネット介入モデルを用いた実証研究から考える

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研究の背景:教育現場での介入、臨床アウトカムまでは改善しにくい

 子供の一次性頭痛は決してまれではなく、長期化すれば学業・生活機能に影響を及ぼす。学校という"全員に届く場"で行う介入として、これまで主に「痛み教育」やヘルスリテラシー向上を狙った教材(動画・授業)が試みられてきたが、知識は上がるものの、痛みの頻度や欠席など臨床アウトカムまでは大きく改善しにくいという実情がある。これは頭痛に限らず、例えば睡眠教育などについても同様の課題を抱えており、短時間・1回限りの教育では行動変容を促しにくいことは、実感としても想像に難くない。

呉 宗憲(ご そうけん)

東京医科大学小児科・思春期科学分野准教授

台湾で出生。2004年、東京医科大学医学部卒業。初期臨床研修を経て、同大小児科・思春期科学分野へ入局。以降は関連病院で研鑽を積みつつ、東京都立小児総合医療センター心療内科/児童思春期精神科への出向を経て現職に至る。日本小児科学会(専門医・指導医・代議員)、日本小児心身医学会(認定医・理事・次世代育成検討室長・研究委員長・各種ガイドライン作成委員など)、日本頭痛学会(専門医・ガイドライン作成委員)、日本小児感染症学会(認定医)、日本小児神経学会、日本睡眠学会、日本小児精神神経学会などに所属。子どものこころ専門医として、子どもの心とからだ(ここ×から)外来を担当している。趣味はラーメン。

呉 宗憲
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